垣や塀が、家のデザインを左右する大きな要素であるというのは、日本の住宅の一大特色である。というのはもともと欧米とくにアメリカの住宅などには、ふつう垣や塀はないものだ。あるとき、アメリカの住宅事情を視察してきた私の友人が、「これからは、日本の住宅に垣や塀をつくるのはよそうや」といいだした。欧米の住宅なみに、隣りや道路との境に垣などはつくらず、青あおとした芝生がつづく気持のよい庭にしようというのである。
(参考サイト)
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猫のひたいほどの庭にしがみついて、チマチマした垣や塀をはりめぐらすのは、いかにも心のせまくわびしい日本人の習性ではないか、とその友人は力説するのだが、しかしそうはいうものの、その友人自身も、みずから主張するその案を、なかなか実行しえないでいる。