十六世紀のルネッサンス時代になると、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会のような、どっしりとした四角いフォルムの建築と同じように、ファッションも、大きく開いた四角い襟に肩の部分を大きく丸く膨らませ、上半身のフォルムを四角く作り上げるようなかたちに変わってくる。彼らが身につけたカモーラとよばれた服は、十六世紀前半の中、南部イタリアで広く普及したハイウエストの女性服。四角や丸に大きくくられた襟、膨らみの少ない、切り込みのはいった袖に特徴がある。さらに十七世紀には、丸い襟飾りが頭の上まで高くなるといったスタイルになり、十八世紀に入って、マリー・アントワネットを代表とするような、髪にまで帆船を飾るといった過剰な状態になると、次の十九世紀初頭には新古典主義が起こり、ギリシヤ時代のシンプルなシュミーズを思わせる服が登場する。派手な色だった服の色も、古代彫刻のような白に戻ってしまうのである。
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