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いまも昔も変わらない序列重視の風習

日本式の会社経営に揺らぎが生じ、年功序列などが徐々に崩壊しつつある。能力が優先されるようになり、社歴が長いからとか、経験豊富だからという理由だけでは、尊敬もされないし、昇進も望めないという時代である。しかし、組繊が変化を見せたとしても、社会生活における序列重視の風習は日本人から消えていない。たとえば、上座・下座の区別はいまも厳然と残っていて、誰もがそれにこだわってしまう。会社の上司や取引先の客、結婚相手の親などに対して敬意をあらわすときには、「どうぞ」と上座を指し示す必要がある。とはいえ、その上座がどこなのかというと、洋室が増え和室が少なくなった現代ではわかりにくくなっている。和室の場合、床の間を背にした入り口から遠い位置の左側が最高位で、そこから序列の高い順に座っていくという原則がある。右側ではなく左側のほうが下座になるのは、心臓が左側にあるからという中国の思想にもとづいている。この発想によると、茶を出すときも、相手の右側から差し出すのが礼儀にかなうことになる。洋室の場合、和室より判断が難しい。出入り口から遠いところが上座というのは和式と同じだが、二人がけのソファにゆったり一人で座ってもらうというようなことも上座の扱いになる。暖炉や飾り棚があれば、それを床の間に見立てればいい。
[参考]
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